今日は社会保険について、体験談を踏まえてお話します。
まずは
✅ 基本ルール
- 社会保険(健康保険・厚生年金)の扶養に関する手続きは、会社を通じて行うのが原則です。
→ 会社の総務や人事担当者が、日本年金機構や健康保険組合に書類を提出します。 よく分からない人でも申請できる点がポイントです!
✅ 代理できる人
- 事業主本人(会社や個人事業主)
- 自分の従業員の扶養申請をするのは当然OKです。
- 会社の担当者(人事・総務・労務)
- 事業主から委任されて手続きする人。資格がなくても可。知識がなくても可。
- 社会保険労務士(社労士)
- 業として(=報酬を得て)社会保険の書類を作成・提出できる唯一の国家資格者。安心できますね!
- 行政書士やその他の人
- 報酬を得て扶養申請を代理することはできません。
- 行政書士は社会保険手続きの代理権は持っていません。
✅ ポイントまとめ
- 無償で自分の会社の手続き → OK(総務担当者など)
- 有償で他人の会社の手続きを請け負う → 社労士だけが可能
- 行政書士や税理士はこの分野では代理権なし。
👉 つまり、
「業として」=報酬を得て扶養申請を代行するのは社会保険労務士だけです。
ただし、会社内の担当者や家族が代わりに出す分には資格は不要です。
私の体験談
ただいま、開業準備中で2人目が産まれるというタイミングだったので先に1人目の扶養と2人目の扶養を先に妻の社会保険に異動しておこうと思って、ろくに調べもせずに勤務先に扶養を外す旨を伝えました。
小さな企業で、専門的な事務もおらずという状況で大丈夫かなと思いつつも何も言われなかったので、異動できるのだと決めつけて扶養解除。
それから、書類紛失等されてしまい、異動証明が届くのに1か月以上かかり、届いて妻側の会社に提出したらできませんと。。。
私の給料明細を渡してあり、それならできますねと回答を妻から聞いていたので大丈夫だと思っていたのですが、妻の会社側もよくわかっていなかったという状態で、子供たちの健康保険が無い状態となっていました。
すぐに私の会社に連絡し、2人の扶養をいれてもらうよう連絡したのですが、子供が病気にかかり、高額な医療費が自己負担となりました。正直、申請をお願いした会社が信用できなかったので管轄の年金事務所に連絡を入れてみました。
年金事務所「書類不備なので、これから会社にその旨の書類を送りますのでまだ当分先ですね」
私「え・・・。子供入院してて困ってるんですけどどうすればいいですか?」
年金事務所「すぐに訂正して申請して、健康保険被保険者資格証明書を取得してください」
私「もう会社まかせにできないんで私が行きますのでいいですか?」
と、こんな成り行きで自分で年金事務所に行き手続きを済ませました。
そもそも異動できないのは社会保険の扶養は原則、収入が多い方にいれるのが原則です。
はい、わかってました。
でも、給与明細も渡して妻づたいに妻の会社側への説明して大丈夫ということで私は例外として認められたんだと安心してしまったのがダメでした。
やはり、原則は原則。しっかりと分かってる人、この場合は社会保険労務士さんに企業側がお願いするべき案件なんです。
特に小さな中小企業の事業主さんは福利厚生関係の法律には疎いふりをします。後回しにされます。
専門的なことは専門職へ。これに尽きます。
書類関係も行政書士などを通じた方がいいと思ったのは、私の個人情報の載った書類が行方不明ですからね。
郵送したんだけどおかしいなって。
ごめんって。
私は個人情報等の重要な書類はちゃんと追跡できるもので、郵送します。
だから、小さな中小企業で働いてる方は特に気をつけてくださいね!
私は、以前、建設現場の足場屋さんで働いていました。今では、福利厚生もよくなってきてるとは思いますが、育休までちゃんと推奨してくれるところはあるのでしょうか?
残念ながら、社会保険に関する手続きと育休にかんする手続きは、行政書士の業務ではありませんが、ご本人の作成サポート、もしくは提携の社会保険労務士さんにお繋ぎしますのでお気軽にご相談ください。
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